初心者講座 の変更点


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初心者向けの解説でも書いてみようかと実験。

#contents

*最初に [#a6136b68]
**「うでぃた」って何だろう? [#xfecb312]
 例えば、あなたがゲームの進行を管理するとしましょう。
ゲーム内のキャラクターやアイテム、モンスター等、全てをあなたが管理します。

 ゲームをプレイしている人が「回復アイテムを使いたい」と思ったとします。
そうした場合、その回復アイテムが所持品にあるのか、何個あるのか、今使えるのか、使ったらいくら回復したのか、残りは何個残っているのかと、あなたは順番に処理していかなければなりません。
また、「あの武器を買いたい」と思ったとします。
その場合は、今所持金はいくらあるのか、その武器の値段はいくらなのか、所持金で買えるのか、買った後所持金はいくら残っているのか、買った武器は誰が持つのか、その武器は今装備するのか、装備しないのであれば、どこにしまうのかと、順番に処理していかなければなりません。

 しかし、これをあなたが一々処理していると混乱しますよね?
また、ゲームをプレイしている人が一人ならいいですが、複数いた場合はどうしますか?
とても一人では処理しきれないし、もしかすると間違って処理してしまうかもしれません。

 そこで、コンピュータ(パソコン、PC)の出番です。
コンピュータに全て処理させてしまえばいいわけです。
コンピュータは処理が早いし、間違うこともないし、非常に頼りになります。
しかし、コンピュータも勝手には動いてはくれません。
あなたがアイテムを使う場合はこうするのですよ、武器を買う場合はこうするのですよ、回復アイテムはこんな名前で値段はいくらですよ、武器は誰が装備できてどこそこに売ってますよと、いろいろと教えてあげなくてはいけません。

 そのための道具がこの「WOLF RPG Editor(以降、うでぃたと略します)」というわけです。
あなたは、この「うでぃた」を使うことで、コンピュータにどのように処理させて、アイテムの名前や値段、武器の種類は何なのかということをコンピュータに教えることができるわけです。

**「システム」って何だろう? [#ide667a2]
 あなたが「うでぃた」を使って、コンピュータにいろいろな情報や処理のやり方を教えることができるというのは前節でわかったと思います。
コンピュータに自動でゲームの進行を管理させるにはいろいろな情報が必要になります。
例えば、主人公やその仲間達、敵として出てくるモンスター、戦うために必要な武器や防具、ゲーム内の世界やじめじめした洞窟を表現するための地図、そしていろいろな問題を処理するための規則(ルール)など、必要な情報は非常に様々です。
こうしたいろいろな情報を一纏めにしたものが「システム」と呼ばれるものです。
この「システム」がなければ、あなたのゲームを他の人が遊ぶことはできませんし、コンピュータもどのように処理すればいいのかわかりません。
ですから、「うでぃた」でゲームを作るというのは、=(イコール)「システム」を作るといいかえることができます。

 「うでぃた」はまだ出来たての道具で、いろいろと難しい部分があります。
これから、ここでお勉強して「システム」の作り方を覚えていきましょう。

*「システム」の要素 [#fddcb92e]
**「変数」って何だろう? [#f38cd727]
 あなたがゲームの進行を管理するとします。
誰かがゲームをプレイしている時に、どのように処理をするのかはあなたが決めなければなりません。
(以降、ゲームをプレイしている人=プレイヤーと略します)
例えば、プレイヤーが回復アイテムを買うとします。
今、所持金がいくらあって、回復アイテムの値段はいくらで、回復アイテムは全部でいくつ持っていかという情報をあなたは知っておく必要があります。
これぐらいなら、覚えておくことができますね。
それでは、更に誰がどの武器や防具を装備していて、武器や防具の値段がいくらで、町の外でどんなモンスターが出てきて、どこにどんなアイテムが隠されていて...と全てを覚えておくことができますか?
通常のゲームの場合は、アイテムが100個近く登場しますが全てのアイテムの名前や値段を覚えておくことができますか?

 無理ですよね?
人間の記憶にも限界があります。
時間をかければ全て覚えることもできるかもしれませんが、プレイヤーは待ってくれません。
目まぐるしく変わっていくいろいろな情報を瞬時に覚えておくことは到底無理なのです。

 では、ここに1つの単語帳があるとしたらどうでしょうか?
あなたは覚えておく必要がある情報は全て単語帳のカード1枚1枚に書いていきます。
うん、これなら全て覚えておく必要がなく、必要がある時に必要なカードを見ればわかりますね。

 この単語帳のカード1枚1枚が「うでぃた」では「変数」と呼ばれているものです。
つまり、1つの変数が1枚のカードになるわけですね。
あなたが覚えておきたいことは、全てこの「変数」に覚えさせていくわけです。
「変数」にもいろいろと種類はあるのですが、それはまた後で説明します。
今は「変数は、あなたの替わりに覚えてくれる魔法のカード」だと覚えておいてください。

 そして、もう1つ。
この「変数」、単語帳に綴じられた1枚のカードに書かれているわけですが、ぱらぱらと捲ってどのカードに何が書いてあるかわかりますか?
目的の情報、例えば回復アイテムの値段とか、どのカードに書いているかわかりますか?
カードが数枚の時はいいですけど、単語帳まるまる1冊になるとどこに何を書いているか、すぐにはわかりませんよね?
ですから、目印をつけてすぐに探せるようにするために「変数」には「ID」とか「変数名」を付ける必要があるわけです。
目印となる「ID」や「変数名」を付けることで、すぐに必要な情報を探すことができるというわけですね。

 「変数」はどのようなものか理解できましたか?

**「データベース」って何だろう? [#u129b834]